校長あいさつ

入学式式辞
                                                                               
 正面玄関先に可憐に咲く,紅白の梅の花に心奪われ,桜の花が「いまや遅し」と開花を待ち望む今日、この佳き日に、本校PTA会長 五十嵐 亮様、同窓会副会長 三浦かつ子様をはじめ、地域の皆様、入学生の保護者の皆様のご臨席を賜り,宮城県古川黎明中学校・高等学校第15回入学式を挙行できますことは、この上ない喜びです。教職員一同を代表し、謹んで御礼申し上げます。
 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。お子様のご入学を、教職員を代表いたしまして心よりお祝い申し上げます。

 さて、ただいま中学校105名、高等学校239名の呼名を行いました。新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんの入学を本校教職員、在校生一同、心待ちにしていました。本日より皆さんは古川黎明の生徒です。
 本校は、平成十七年,県内初の併設型中高一貫教育校「古川黎明中学校・高等学校」としてスタートし,今年で十五年目を迎えますが,母体は,大正九年に創立して以来、来年度で100周年を迎える、長い歴史と伝統を誇る学校です。「想像力の育成」、「自主・自立の精神の育成」、「共生の心の涵養」の三つを教育目標に掲げ、「確かな知性、旺盛な自立心、広い共生の心をもって、自己の使命を見出し、国際社会に貢献する人材」の育成を目指して教育活動に取り組んでおり,これまでたくさんの有為な人材を社会に輩出しております。
 そのスタートにあたり二つのことをお話しします。
 ひとつは「目標を手の届く位置に掲げる」ということです。勉強でも部活動でも、目標をあまりに高く掲げてしまうと、努力してもなかなか達成できず、ともすると挫折感を味わうだけになって、あきらめてしまうことになりかねません。手の届くところに目標を置いて、それを達成したら、また新しい目標を掲げる。「できた!よ~し!」の繰り返しが「楽しさ」を生む。これが日米3000本安打を達成し、アメリカメジャーリーグで現役最年長選手として19年間もの長きにわたり活躍し,惜しまれつつ先日引退したイチロー選手の手法です。一番大切なのは「今日も野球がしたい」とわくわくする気持ちを持つこと、そのためには健康な心と身体を保つことだと言っています。新入生の皆さん、心と身体を鍛え、健康に留意し、いつも「学校に行きたい!」と思えるような目標を掲げ、黎明での生活を送ってほしいと思います。
 もうひとつは思いやりを持って学校生活を過ごしてほしいということです。中学・高校時代は,どうしても他人と比較し,自分の足りない部分ばかりが目について,自分を否定しがちです。しかし,私はどんな生徒にも様々な能力が潜んでおり,それを自分自身も見えていない,気づくのが難しい時代なのだろうと考えています。しかし,それを気づかせてくれるのが先生であり,親であり,友達の存在です。だからこそ皆さんには,友達の素晴らしさを発見したときにはそれを言葉にして伝えてほしいと思います。
 実は,大人社会においても徐々に薄れつつあるのが「思いやり」の気持ちなのではないかと感じています。大崎耕土に抱かれながら黎明で過ごす時間の中で育まれたアイデンティティーは,皆さんの一生の宝となることでしょう。
 保護者の皆様に申し上げます。本日より大切なお子さんをお預かりいたします。本校教職員が全力をあげて教育活動を展開してまいります。
 六年前に完成した新しい校舎、また旧校舎跡地に待望のサッカー場、野球場などのスポーツ施設が完成し、県内有数の充実した施設・設備に恵まれた教育環境のもと,今年度から5年間,2期目のスーパーサイエンスハイスクールもスタートします。一日一日を貴重な一日ととらえ、生徒一人一人の心に寄り添い、ともに歩むことをここにお約束いたします。学校と家庭が同じ方向を目指し、協力していくことが子どもの成長にとって何よりも大切です。子育てに様々な問題が生じ、悩んだときには是非私たちにご相談ください。外部機関とも相談しながら最善の方策をともに講じて参りたいと思います。
 結びになりますが、お忙しいなか、本日ご臨席を賜りましたご来賓の皆様方にあらためまして御礼申し上げますとともに、今後も本校に対するお力添え、ご指導を賜りますようお願いを申し上げ、式辞といたします。

                                                                                     平成31年4月8日

宮城県古川黎明中学校・高等学校 校長 小川 典昭