9/2科学講演会を行いました
9月2日(火)に本校を会場に「科学講演会」を開催しました。
今年度は東北大学の小野円佳先生を講師にお招きし、「物理で拓くガラスの世界 ~古代ガラスから量子通信まで~」と題して講演いただき、全校生徒が拝聴しました。
身近な素材であるガラスを題材とし、現代社会に不可欠な光ファイバ技術や半導体にも使用されていることなどをわかりやすくお話しいただきました。
生徒の感想
・最近よく耳にするようになった光ファイバも、まだまだ光の損失が大きいなど欠点があったことに驚いた。 現代で素晴らしい技術が開発されたと賞賛されるような(今回でいう光ファイバ)ものでも大きな欠点はあり、先生のようにそれを解決しようとずっと研究をされる方も多くいるのかなと思いました。今日はガラスのことだけでなく大学、大学院の話など将来に向けてのお話も多く楽しかったです。
・自分の中でガラスについて知ってたことといえば「砂に火を加えて作るもの」「温めると柔らかくなり、加工しやすい」ぐらいだったので、そもそものガラスの性質をはじめ、ガラスの歴史や進化について詳しく聞くことができて有意義な時間だった。途中内容が難しい部分もあったが、それぐらい未知の可能性を秘めている物質なんだと実感できたし、今後ガラスがどのような進化をしていくのか楽しみになった。自分が将来学びたい宇宙の分野においてもガラスの可能性を見出せるかもと今回の公演で思ったので過去にそのような事例があったのか調べたり自分なりのアイデアを考えてみたいと思った。
・現状のシミュレーションでできることについて個人的に話を聞くことができ、長期的な現象のシミュレーションが現状不可能であるということを知り、それが可能になればより世界が広がるのではないかという今後のワクワクするような研究の発展について想像を膨らませることができた。
・先生の女性と男性をあまり気にしない環境を作っているというお話がとても良いことだと思いました。性別を気にせずさまざまな人と研究を重ね、学びを追求し続けている姿勢が本当にかっこいいと思いました。
・自分の探究したいと思ったことに誰の目も気にせずに探究できるような環境を自分自身で整え、一生をかけて追求していくという先生の強い意志をとても感じました。それは、誰でもできるわけではないと思うので、かっこよく、尊敬しました。今回の講演で、自分の本当にやりたいことを明確にすることが大切だと思いました。本日は本当にありがとうございました。
・博士号という存在は知っていましたが、課程博士や社会人博士などといった種類については知らなかったし、この講演会がなければ知る機会もなかったと思うのでとても勉強になりました。今後は自分で調べてみて大学選択などにつなげていきたいです。
「科学」講演会となると理科系のお話が多くなりますが、ガラスという身近な素材は社会を支えるものでもあり、文系(社会科学など)の面からも大いに学ぶことがある内容でお話しいただきました。また、女性の理系キャリアという視点での内容や、博士課程で学ぶ意義なども生徒には新鮮だったようです。
この講演会から得た「気づき」などを手がかりとして、これからの探究活動や探究的な学びを深めていくことができると思います。
御講演いただきました小野先生、ありがとうございました!