SSHトピックス

2022年5月の記事一覧

令和3年度SSH科学講演会を実施しました

令和4年3月17日(木)6・7校時に、令和3年度SSH科学講演会を実施しました。

講師は大阪大学大学院理学研究科准教授 藤本 仰一(ふじもと こういち)先生、演題は『生物ト社会ヲ数学デ解読ス』です。感染拡大防止のため今回はリモートによる開催で、高校2年生は自宅から、高校1年生と中学生は各教室での視聴となりました。無関係に思えることをつなげていくと新しい世界が拓けるということを、さまざまな社会事象や数式、自然科学の法則を用いながら話していただきました。

講演後の質疑応答では「数学ができるようになるには難しいことを覚えなくてはならないのですか?」との質問に対して、「覚えようとしなくてよい」ときっぱり答えていただき、生徒はほっとした表情で先生のその後の言葉に耳を傾けていました。

 藤本先生、ありがとうございました。

 

SS探究Ⅰ「ペーパードロップコンテスト」

1学年4~5月のSS探究Ⅰは、3週連続でサイエンスコンテスト「ペーパードロップ」に取り組んでいます。今年度はクラスの枠をはずして4人1名の班を編成し学年全体で交流を促進しこれからの活動にスムーズに移るきっかけとなるように進めています。

「1枚の紙を、できるだけゆっくりと、狙った場所に落ちるように加工する」が、各班に与えられたミッションです。

1週目は教室でB5用紙で試行しました。2週目の1時間目はアリーナで、B5用紙を使って実際の高さから的をめがけて落下の試行をしました。「ゆっくり」と「狙った場所」の両立は容易ではなく、生徒どうしで相談しながら試作を重ねました。

2時間目にコンテスト本番を実施しました。

各班調整と試行を経て、いよいよ落下スタートです。本番の挑戦回数は2回、と限られた回数で結果を出さなければなりません。班ごとに最後まで工夫を重ねながら取り組みました。コンテスト終了後、優秀班デモンストレーションでは、学年一同が見守る中、どの班も4秒近く滞空しながら的にふんわりと落下させ、「おおっ」という感嘆の声が上がっていました。

課題に向かって共に考え、試行錯誤を繰り返しながら粘り強く取り組んでいく「探究」の活動は始まったばかりです。

3週目は、ペーパードロップコンテストの振り返りをおこない、なぜ記録が伸びなかったのか、優秀班と自分たちとの違いはなにかなどを考えより「探究」の活動を深めいきます。