SSHトピックス

2020年10月の記事一覧

SSH サイエンス研修2020

 例年関東方面で行っているサイエンス研修ですが,今年は新型ウイルス対策のため,県内日帰りで行いました。「理化学研究所仙台地区」と「JAXA角田宇宙センター」での研修に,中学3年生8名,高校1・2年生10名が参加しました。

 理化学研究所仙台地区は主に,テラヘルツ光に関する研究を行っているそうです。テラヘルツ光とは(1THz=10^12Hz)電波と可視光の中間の性質をもつ電磁波です。透視イメージングや物質判別、医療や薬学、情報通信、セキュリティー分野、非破壊検査など、幅広い応用分野の開拓が期待されており,5Gの次の通信規格(6G,7G)に使われる可能性が高いようです。

 生徒は5名×4グループに分かれ,テラヘルツイメージング,テラヘルツ光源研究,テラヘルツ量子素子研究それぞれ解説していただきました。「研究者になるには?」「大学受験」「気になるお給料」などの質問に対しても丁寧に説明していただきました。大変勉強になりました。

 

 

 角田宇宙センターでは,感染対策のため見学のみでしたが,ロケットのエンジン開発についての展示や,打ち上げの音響体験などを行いました。訪問中に,実験棟のほうからエンジンの燃焼実験と思われる音が聞こえるなど,思わぬ貴重な体験をすることができました。

 

 

 

高校2年 アドバンスコース 特別セミナー(課外)が始まりました。

 前期期末考査が終わり,一つの節目を迎えました。3年生は受験対策に明け暮れる日々で,必死に学習に取り組む姿が見受けられます。2年生も波に乗り、アドバンスコース「特別セミナー」を開講しました。アドバンスコースは2学年理系生徒から希望を募り23名が名乗りをあげました。SS探究Ⅱで実践している課題研究の質の向上を図るため,理科・数学・英語を中心としたセミナーを毎週1回設定し,思考力や探究力を養成します。

 9月30日には開講式を実施しました。式の冒頭,挨拶に立った校長先生からは,「早く始まらないかと心待ちにしていました。皆さんが古川黎明高校のアドバンスコースの1期生として後輩を引っ張ってくれることを大いに期待しています」と激励の言葉をいただきました。

 10月5日に第1回数学セミナーを行った際には,90分では足りないほど一人一人が集中して課題に取り組んでいました。受講者同士で意見を交わし,多様な考えのもと自分の理解を深めていました。意欲で満ちあふれた生徒が集まり,今後の成長がとても楽しみです。現2学年がアドバンスコース1期生として,古川黎明高等学校の進化を担う存在になることを願っています。

開講式 校長先生から激励を受ける第1回数学セミナー