SSH
科学講演会を行いました
令和4年7月21日木曜日、高校1年から3年生全員を対象に科学講演会を行いました。「特許庁のデザイン経営の取り組み」と題し、特許庁審判部審判課課長の今村亘先生を講師に、各教室へのオンライン配信で行いました。
「特許」をめぐるさまざまな事象を、デザインをキーワードに文系理系の枠にとらわれない柔軟な発想に基づいてご講演いただきました。どの生徒も熱心に聞き入り、科学的な視点や考え方、探究的な学びへのヒントをいただきました。今村先生、ありがとうございました。
生徒の感想:
「文字やイラストだけではなく、音声や色彩の並びなども商標をして登録することができる、ということがとても興味深く面白かった。」「最初は特許庁が何かもわからなかったが、講義を聞いて人間に生み出されたアイデアや創作物を保護することなど分かった。」「印象に残っているのはデザインのスペリングです。壊れる+規定概念の意をもつデザインは、新しいを意味する言葉でもあるのだなと思いました。」「イノベーションのお話で、何か難しいことをしなくてもアイデアによって少し変えるだけでも大きなイノベーションになる、というものが私の探究にも活かすことのできる考えでとても参考になりました!」「難しく感じたけれど、将来のためになる話だった。知的財産などの話題は自分たちの世代にも深く関係のあるものなので、大人の方から学ぶことは沢山あるのだなと実感した。」「社会で成功する人は必ず自分から行動することと、知恵やアイデアを大切にすることができるんだなと感じました。」
BYADのiPadを使用してSS探究Ⅰフィールドワーク報告会
本日はSS探究Ⅰのフィールドワーク発表会
BYAD端末を学年一斉に使用しての発表会。
スライド作成していた物を生徒がミラーリングして発表。たったこれだけのことと思われるかもしれませんが,端末が1人1台いつでも使えるようになった効果と未来への希望を感じる発表会でした。
もちろん,大崎耕土についてフィールドワーク時の取材に基づいての発表の中身も素晴らしかったです。
普段の生活では考えないような,大崎耕土に触れてきたことからこその,新たな視点を生徒・教員で共有できました。
iPad配付式 1人1台端末の時代へ
6月1日(水)、高校1年生でiPad配付式を行いました。授業内容をより発展的なものとし、探究力を高めるため、個別最適な学習を提供するために、高校1年生ではiPadを1人1台購入しています。
配付式にあたり、ロイロノート・スクールの澁谷洋平様より1to1時代、ロイロノートの授業での活用法、これからのICT時代の生き方、デジタルシティズンシップを基にした端末の利用方法などをこれからの高校生活、そして社会人になったときに、ICTとどのように向き合い、考え生活してほしいかをふまえて講演していただきました。
配付式後、生徒の感想では、「これからのICT時代、タブレットが文房具の一部のようにしっかりと使用していき、親への恩返しにしたい」「これからの学習への励みにしたい」など、これからの学習への取組の期待感の高まりが見られました。
タブレット1人1台端末導入による「生物基礎の実験」
6月より高校1年生では1人1台端末の導入を行いました。生物基礎の実験では顕微鏡観察結果のカメラ撮影、授業課題の配付、提出に活用しました。ロイロノート・スクールを利用した課題配付、回答記入、提出で、効率よく授業内容を学ぶことができました。また、iPadに接続できるカメラレンズを導入しカメラで撮影されたマツの茎の断面などを提出し、全員で画面を共有する活用もしました。今後も、タブレット端末を1人1台もつことで効率よく授業内容を学んで行くことが期待できます。
SSHアドバンスコースの開講式が行われました
5月27日(金)に、令和4年度第2学年SSHアドバンスコースの開講式が行われました。
アドバンスコースとは、発展的な理数系科目の授業や質の高い課題研究に取り組もうという高い意欲を持つ生徒のための、希望制のコースです。
佐藤校長からは、幼い頃に不思議に思ったことや興味を持ったことについて、さまざまなエピソードの紹介とともに、「不思議に思うことを大切にして探究していってほしい」との激励のことばがありました。2学年アドバンスコース希望者46名は研究に向かう意欲を新たにしていました。
JpGU日本地球惑星科学連合2022 高校生によるポスター発表
自然科学部 天文班 と物理班が5月29日(日)に「JpGU2022 高校生セッション」で発表を行いました。全国の高校生が研究の成果を,リモートで互いに発表し合い,研究者や,卒業生の参加もあり,活発な質疑が行われました。
土湯温泉バイナリー発電施設見学
自然科学部 物理班が福島市土湯温泉にある,地熱発電施設を見学してきました。16合源泉バイナリー発電所は2015年に運転を開始した新しい発電施設です。温泉の熱を使用して発電しつつ,利用した温泉をそのまま温泉として利用する,国内でも貴重な施設設備です。
以下生徒の感想です。「この地域では、地熱エネルギーを用いて過疎化する町の活性化を目指しています。まず地熱流体で他の流体を加熱して発電する、バ
イナリー発電所を見学しました。そこで得た電気は、温泉街に供給されています。また、温水を利用してエビの養殖を行っている場所も見学しました。私たちは、大きな可能性を秘めている土湯 から研究のヒントを得ました。」
東北地区高校生SDGsセミナー
自然科学部 物理班が「東北地区高校生SDGsセミナー」にオンラインで参加しました。「2022年度スタート!4月から1年間の「SDGs活動計画」を考える」をテーマに,令和4年3月28日(月)に全国ユース環境ネットワーク主催で行われ,東北地区から14校が参加し,情報共有・クイズ形式のワークショップなどを行いました。以下生徒の感想です。
「私たちは3月28日に全国ユース環境ネットワークの「東北地区 高校生SDGsセミナー」に参加しました。このセミナーは高校生同士の意見交換の場を設けるとともにSDGs活動を考えることを目的として行われ、積極的な意見の交流やSDGsに関してより深く考えるいい機会となりました。今後はこのセミナーで学んだことを参考にしつつ研究活動を進めていきたいです。
SS探究Ⅱ 課題研究「研究テーマ・研究計画検討会」を行いました
昨年度から取り組んでいた課題研究ですが、今年度はより幅広く研究に取り組んでいきます。4月から班編成を調整したりやテーマ設定を見直したりしながら研究のおおまかな方針を検討してきました。そして迎えた5月26日、カテゴリー別に研究テーマと研究計画の検討会を行いました。なぜ、どのように、何を明らかにするために研究をするのかについて発表し、聞き手は問題点や疑問点について敬意を持ちながら質問します。鋭い意見に時にたじろぎながらも、精一杯考えて伝える姿が各教室で見られました。今回の反省をふまえて、本格的な課題研究に入ります。
SS探究Ⅰ「大崎耕土フィールドワーク」
爽やかな五月晴れのもと1学年SS探究Ⅰの学習の一環で「蕪栗沼干拓」「品井沼干拓」「鳴子ダム・内川」の3つのコースに分かれてフィールドワークを行いました。
治水や利水といった水管理をテーマに、世界農業遺産大崎耕土に関する興味関心を高めるとともに、自然科学・農学・工学的な視点で課題を設定し、資料を活用しながら探究する態度を育成することをねらいとして実施したものです。現場に行かないと得られない情報を持ち帰ろうと、どの生徒も意欲的に参加していました。研修後、生徒たちは、プレゼン発表に向けて、振り返りやまとめを行います。どのような発表になるか楽しみです。
①「蕪栗沼干拓」
「広い沼地を穀倉地帯に ~江戸時代から続く治水の知恵~」
丘陵地帯に囲まれた低平地に沼地が点在していた田尻地域は,江戸時代に干拓が進められました。今回の見学では,当時に用水路として整備された萱刈潜穴(1,121mもある長大なトンネル)や,大雨時に水路の水量を調整するための八寸筒(約24㎝四方の筒),増水時に一時的に水を貯めることで周囲の家屋や水田を洪水から守るための遊水地として整備された蕪栗沼(マガンの日本有数の飛来地として有名)を見学しました。大崎市職員の方の説明を受けながら,いずれの見学地でも,当時の人々の知恵と工夫に感心するとともに,世界農業遺産としての重要な価値を再認識しました。
②「品井沼干拓」
「わらじ村長が人生をかけた品井沼干拓事業~過去に学ぶ・プロジェクトの再評価~」
品井沼の水害を防ぐために人生をかけたわらじ村長「鎌田三之助さん」の生涯映像を鑑賞し、干拓事業の内容を考えながら、展示室で概要説明を受けました。その後、ずり穴、サイフォン、潜穴で現地を観察し、沼を干拓し水害を防ぎながら暮らしていける土地を獲得する苦闘の歴史を肌で感じることができました。
生徒の感想では「3代につなぎながら品井沼を干拓し自分の人生をかけてひとつのことを成し遂げる人を知り、自分も将来に向けてなにかを成し遂げていきたいと感じた」など、わらじ村長に感銘をうけた生徒が多くいました。
③「鳴子ダム・内川」
「大崎市を守る鳴子ダム~日本初!日本人だけでつくられたダム~」
1学年5・6号車班は、SS探究の時間にアーチダムとして有名な鳴子ダムを学びに行きました。コンピュータを使わず、手計算だけで設計されたと聞いた時には生徒も驚きを隠せませんでした。鳴子ダムは、川の氾濫を防いだり、大崎平野のかんがい用水の供給を行ったりして、大崎市民の生命を守っています。
また、午後からは伊達政宗が開削した内川に行きました。内川の歴史を学び、鳴子ダムとのつながりにも感動しました。