本校SSH関連行事・お知らせ

SSH

高校1年 SS探究Ⅰ 大崎耕土フィールドワーク

 12月15日(火)高校1年生全員と2年生5名がSS探究Ⅰの大崎耕土フィールドワークを行いました。

はじめに、校内の大講義室において大崎市産業経済部世界農業遺産推進課の鈴木耕平様より全体にガイダンスをしていただきました。

大崎市にはラムサール条約に指定されている湿地が2つあること、そこで見られる特にガンを中心とする多様な生物について教えていただきました。

その後、バスで蕪栗沼コースと化女沼コースに分かれて移動し,ねぐらに戻ってくるガンの観察を行いました。

蕪栗沼コースでは、現地で大崎市経済部世界農業遺産推進課の三宅源行様に同行していただきました。

気温も低く、足元には前日から降り積もった雪というあいにくの天気でしたが、一斉に飛来する無数のガンの姿を間近で見ることができ、その迫力に歓声があがりました。

この大崎市が誇る自然遺産を各自のテーマと関連づけて今後の探究活動を行っていきます。

高校1年 SS探究Ⅰ 川上椋輔氏講演会 ~「まち」を自分ごととして考えてみる~ 北海道よりZoomオンライン講演会

 12月8日 SS探究Ⅰの授業において、大崎市出身で、現在北海道の弟子屈町で地域おこし協力隊として活動している川上椋輔さんに、「まちをじぶんごととして考えてみる」の題目で講演会をしていただきました。今回は、コロナウイルスの影響で本来なら本校にお招きして講演会をしていただくところ、北海道よりZoomを使用してのオンライン講演会となりましたが、元アナウンサーという経歴もあり、聞きやすくテンポの良い話し方でまるで目の前でお話していただいているように感じました。弟子屈町の地域おこし協力隊になぜ就職したのか、アナウンサーからの転身など、地方の現実を肌身に感じながら衰退の一途をたどる地方に貢献したいというお話を聞き、生徒からは,「移住地域についての考えが深まった」、「自分の進路や働き方について考えなくては」、「夢の実現のために出来る原因作りをこれから始めよう」などの声があり、盛況のうちに終わりました。この講演会を通して、地元の大崎についてもさらに考えを深めるきっかけとなりました。今後の探究活動につなげていきたいと思います。

 

川上さんが北海道で活動してる弟子屈町公式チャンネルもありますので興味のある方はぜひ、こちらもご覧下さい。

弟子屈町公式チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UC_Ta1K2GUj9ihIiqSxtT-PQ

高校2年 SS探究Ⅱ 課題研究中間発表会を実施しました。

11月12日 SS探究Ⅱの時間に課題研究中間発表会を実施しました。

課題研究実践では、高校2年の全ての生徒が自分たちでテーマを設定して実施しています。

今年は66のグループに分かれて探究しています。

発表会では、これまでの実験・調査から得られた結果を各グループが詳細にわたってプレゼンし、与えられた時間では足りないグループも多く見られました。

「各発表に対してかならず質問をすること」をねらいとして発表会を実施しましたが、どの発表にも活発に質疑応答が行われ、聞き手としても真剣に取り組んでいる様子が立派でした。

もちろん、研究は完成状態ではないので、「結果を示すのにそのグラフを用いた提示は適切なのか」「検証結果が仮説の正しさを示すものとは言えない」などの指摘も多く見られました。

今後、寄せられた質問や指摘をもとに、さらに研究を深めていけるかどうかが、課題研究実践の重要なポイントです。

2年生の皆さん、今後も深い学びを楽しみながら探究を続けましょう。

 

科学の甲子園~みやぎチャレンジ2020~

 

 10月31日(土)県総合教育センターを会場に開催された,「科学の甲子園~みやぎチャレンジ2020~」に本校生徒13名,2チームが参加しました。

 午前に筆記,午後は実技が行われ,2チームとも一生懸命,楽しく,最後まで取り組みました。

※11月5日追記:結果はAチーム6位,Bチーム18位でした!

 

 

 

SSH サイエンス研修2020

 例年関東方面で行っているサイエンス研修ですが,今年は新型ウイルス対策のため,県内日帰りで行いました。「理化学研究所仙台地区」と「JAXA角田宇宙センター」での研修に,中学3年生8名,高校1・2年生10名が参加しました。

 理化学研究所仙台地区は主に,テラヘルツ光に関する研究を行っているそうです。テラヘルツ光とは(1THz=10^12Hz)電波と可視光の中間の性質をもつ電磁波です。透視イメージングや物質判別、医療や薬学、情報通信、セキュリティー分野、非破壊検査など、幅広い応用分野の開拓が期待されており,5Gの次の通信規格(6G,7G)に使われる可能性が高いようです。

 生徒は5名×4グループに分かれ,テラヘルツイメージング,テラヘルツ光源研究,テラヘルツ量子素子研究それぞれ解説していただきました。「研究者になるには?」「大学受験」「気になるお給料」などの質問に対しても丁寧に説明していただきました。大変勉強になりました。

 

 

 角田宇宙センターでは,感染対策のため見学のみでしたが,ロケットのエンジン開発についての展示や,打ち上げの音響体験などを行いました。訪問中に,実験棟のほうからエンジンの燃焼実験と思われる音が聞こえるなど,思わぬ貴重な体験をすることができました。

 

 

 

高校2年 アドバンスコース 特別セミナー(課外)が始まりました。

 前期期末考査が終わり,一つの節目を迎えました。3年生は受験対策に明け暮れる日々で,必死に学習に取り組む姿が見受けられます。2年生も波に乗り、アドバンスコース「特別セミナー」を開講しました。アドバンスコースは2学年理系生徒から希望を募り23名が名乗りをあげました。SS探究Ⅱで実践している課題研究の質の向上を図るため,理科・数学・英語を中心としたセミナーを毎週1回設定し,思考力や探究力を養成します。

 9月30日には開講式を実施しました。式の冒頭,挨拶に立った校長先生からは,「早く始まらないかと心待ちにしていました。皆さんが古川黎明高校のアドバンスコースの1期生として後輩を引っ張ってくれることを大いに期待しています」と激励の言葉をいただきました。

 10月5日に第1回数学セミナーを行った際には,90分では足りないほど一人一人が集中して課題に取り組んでいました。受講者同士で意見を交わし,多様な考えのもと自分の理解を深めていました。意欲で満ちあふれた生徒が集まり,今後の成長がとても楽しみです。現2学年がアドバンスコース1期生として,古川黎明高等学校の進化を担う存在になることを願っています。

開講式 校長先生から激励を受ける第1回数学セミナー

地熱発電所で研修

 本校自然科学部エネルギーチームが,NPO法人スパっと鳴子自然エネルギー(東北大学村松様,木下様,佐々木様)の支援により,8月23日に岩手県内の地熱発電施設で研修を行いました。 
 主に見学した施設は2つです。新たな地熱発電所の稼動として,国内では22年ぶりに2019年1月に本格稼働を開始した国内最新鋭の松尾八幡平地熱発電所(シングルフラッシュ方式,7,499kW)と,日本で最初の商用地熱発電所で,昭和41年(1966年)に運転を開始した松川地熱発電所(ドライスチーム方式,23,500kW)を見学しました。 
 自然科学部エネルギーチームは大崎地域の地熱エネルギーの活用について調査・研究しており,今回の研修で実際に自分達の目で発電施設を見学できたことは,今後の活動に生かす貴重な体験となりました。 
 なお,新型コロナ感染予防のため,人数制限,手指の消毒など対策を徹底しました。 

 

 

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同研究契約締結!

 この度,本校自然科学部天文チームが,宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)HAYABUSA2サンプルリターカプセル回収観測テーマ募集に応募したところ,2月25日の最終選考を経て正式にテーマとして採用され,JAXAと共同研究契約を締結する運びとなりました。
 2014年12月3日に打ち上げられた小惑星探査機HAYABUSA2は,小惑星リュウグウへの2度(2019年2月22日2019年7月11日)のタッチダウン(サンプル回収)に成功しました。その後順調に運行し,2020年12月6日に地球に帰還,小惑星リュウグウのサンプルを搭載したカプセルをオーストラリアの「ウーメラ砂漠」に再突入させ,回収される予定です。
 今回,採択された研究テーマは,これまで自然科学部天文チームが取り組んできた「流星の分光観測」の手法で,HAYABUSA2カプセルが秒速12kmで大気圏に突入する際の発光(金星ほどの明るさ)を観測するという研究です。現在,新型コロナによるオーストラリアへの入国制限など多くの問題がありますが,これらの課題がクリアされれば,12月6日のカプセル突入においてJAXAのHAYABUSA2サンプルリターンカプセル回収班へ帯同し,オーストラリアウーメラ砂漠で観測を行うことになります。

 

(上)2月25日JAXA宇宙科学研究所での最終選考会の様子

 

 (上)取り交わした共同研究契約書を手に

優秀研究賞受賞!!JpGU-AGU「高校生によるポスターセッション」

 7月12日にオンラインで開催された,JpGU-AGU Joint Meeting 2020「高校生によるポスターセッション」において,自然科学部天文チームの発表「回折格子による流星の分光観測」が,優秀研究賞を受賞しました。

 審査結果の詳細はこちらの「結果一覧」からご確認下さい。

 地球惑星科学としては国内最大の学会である,日本地球惑星科学連合 (JpGU) がアメリカ地球物理学連合 (AGU) と共同で開催されました。新型ウイルス感染症を受け,オンラインでの開催のため最優秀賞の選出がなかったため,優秀研究賞が最上位の賞となるようです。

 事前に録音した解説の音声データや,ポスターの画像のアップロードなどオンラインでの発表は初めてでしたが,大変貴重な経験になりました。今回の受賞を励みに,今後も研究に力を入れていきます!

 

 

 

SSH ライフサイエンス実験講座に参加しました。

 8月1日(土)~2日(日)の2日間,本校の中3~高2までの希望者12名がライフサイエンス実験講座に参加しました。

 本講座はGFP(緑色蛍光タンパク質)の遺伝子からGFPタンパク質を実際に合成する,2日間がかりの本格的なプログラムでした。本校OGの東北大学医工学研究科・沼山恵子准教授のご指導の下,多賀城高等学校および仙台青陵中等教育学校の生徒とともに10班に分かれ,実験器具の操作方法から遺伝子を実際に転写・翻訳し,合成されたGFPタンパク質の確認および電気泳動による分離を行いました。他校生,他学年の生徒とともに仮説を立て,実験結果をもとに仮設の検証・考察を行う際には,感染症対策を施しつつも有意義で活発な意見交換が行われました。

 参加した生徒からの事後アンケートからは,行った実験やその原理の難しさを感じつつ,自分たちが合成したGFPタンパク質が暗所で鮮やかな蛍光を発した様子に感激し,科学への新たな興味・関心が醸成された様子が見て取れました。