本校SSH関連行事・お知らせ

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アドバンスコース特別セミナー~話し方・プレゼンテーションワークショップ~本校OG・役者・劇作家・演出家 高泉淳子氏

 11月8日,12月5日,1月6日,1月31日,2月27日の5回通しで,本校OGで役者・劇作家・演出家の高泉淳子氏を講師に,話し方・プレゼンテーションワークショップを実施しました。

この講座ではSSH事業を通じて育てたい力「コミュニケーション力」の伸張を目的としました。役者として長く活躍されている高泉氏からは「話し手は聞き手の何倍ものエネルギーとディテール(話す内容に関する詳細な背景)が必要」「特別なテクニックは要らないが,聞き手の心に残るよう,言葉に思いをしっかりのせて伝えることが大切」といった話し方の要点を,実践を交えながら体験的に学びました。

 2月27日の最終回では、これまでの取組の仕上げとして、参加者がSS探究Ⅱで実践した課題研究内容を講師にプレゼンテーションし、成果を披露しました。

参加生徒の感想1

 高泉さんのワークショップを通して、私は、プレゼンなど人前で話すときに相手に伝えようという意識がとても高められたと思います。特に、高泉さんから話し手の話し方の丁寧さやディティール、プレゼンターとして相手のことを考えて話すことを学びました。また、歩き方なども教えていただき、発表時の態度もより良くできたと思います。
 このセミナーを受講後、私はこれまでより人前で話すことに自信を持てるようになりました。話すときの間の取り方や強弱の付け方、目線などを意識することで、相手に伝わっていることがいつもより感じられると実感できるようになったからです。
 プレゼンテーション力を磨く努力をすると、研究発表等の大勢の前で話すときの自信に繋がるだけでなく、今後大学受験や就職活動時の面接などでも意欲の伝わるような話し方へ近づくこともできると思います。
 高泉さんのご講演に参加できたことはとても貴重で、良い経験になりました!

参加生徒の感想2

 僕は高泉さんのワークショップに全て出席しました。高泉さんは褒めて伸ばすタイプより叱って伸ばすタイプの方で自分はたくさん話し方についてのご指摘を頂きました。またアドバンスコースの人は優秀な人が多いので東北サイエンスコミュニティに参加したり素晴らしい研究を黎明サイエンスフェスティバルで発表する人もたくさんいると思います。その時必要となるのは自分の話を相手に分かりやすく伝える力です。高泉さんの講話を受けることで相手に伝える力は間違いなく伸びると思います。しんどいこともありますがぜひアドバンスコース生として来年の活動を引っ張っていってください。期待しています。

参加生徒の感想3

 今回のセミナーを通して、プレゼンテーションの時に以前より自信がつき、声が出るようになりました。セミナーの中では、何度もプレゼンテーションには丁寧さが必要なこと、話し手には聞き手以上の責任があることを教えていただきました。感情の込め方や間の開け方も1人ずつ具体的にアドバイスをしてくださったので、自分では気づかなかった部分を治すことが出来ました。
高泉さんのお話の中で、プレゼンテーションに限らず、話すことで出会いが生まれて、その出会いがあなたを助けてくれるという言葉が印象に残っています。今後生きていく上で、人と話すことやプレゼンテーション、また面接などは避けては通れないので、今回学んだことを生かし、自分のことをより相手に分かって貰えるような話し方を意識したいです。

 

令和2年度 黎明サイエンスフェスティバル~多数のご参加ありがとうございました。

 2月6日(土)黎明サイエンスフェスティバルを開催しました。この行事は,本校高校1・2年生,中学3年生,中高自然科学部の生徒及び,県内のSSH校,SGH校,地域の小中高の児童・生徒が相互に研究発表を行うことにより,県内及び地域の学校との交流を通して,児童・生徒の科学的素養の向上を図るもので,高校2年生にとっては1年間,課題研究で取り組んできた成果を発表する本校SSH事業の最大のイベントです。今年度は情勢に鑑みて,校外からは来校発表,リモート発表,事前動画公開発表のいずれかで参加できる態勢を整えて実施し,多くの方々にご参加いただきました。

 当日は,ポスター発表と口頭発表を各会場で実施し,質疑応答を交えながら,研究発表の内容を深めあいました。黎明サイエンスフェスティバルは,本校のSSHの取組の成果を地域に普及するための事業であり,地域の科学人材育成を図る「大崎サイエンスコンソーシアム(共同事業体)」の構築を目指すものです。今年はコロナ禍にも関わらず,近隣の小中学校から昨年度以上に多くの参加があり,その目的をまた一歩進めることができました。

 県内の多くの高校からの参加もいただき,タイ王国の交流提携校プリンセス・チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・サトゥン校からもリモートで発表してもらうことができました。発表を見ていただいたSSH運営指導委員の先生方から「昨年度以上の研究の深まりが見える」という言葉をいただきました。閉会行事では,SSH運営指導委員長の村松淳司教授(東北大学)から「サイエンス(科学)は理科だけではない」という言葉をいただき,あらゆる分野の研究に科学的な視点をもって研究を進めるよう激励をいただきました。

 お陰様で,有意義なフェスティバルになりました。ご参観いただいた皆様,ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

 

出前授業「プログラミング教室in月将館小学校」

 2月25日(木),小学校へのプログラミング教室として高校のパソコン部の部員・情報科の教員が涌谷町立月将館小学校の6年生を対象に出前授業を2時間実施しました。最初の時間は,これからのICT社会,Society1.0~5.0の移り変わり,ロボットと人間との関係などICT教育の概要について情報科の教員より授業をおこないました。また,タブレット端末に触れてkeynoteというアプリでアニメーション作成も行いました。次の時間は,パソコン部の部員が先生役となり小学生にプログラミングの仕方,プログラムした行動が実際にロボットに対して実行されているかを体験しました。小学生たちははじめてドローンを飛ばし,スフィロというボール状のロボットをプログラミング通りに動かすことができて興味関心をもつことができたようでした。出前授業を受けた感想でも「プログラミング通りにドローンが動いたり,iPadでアニメーションが簡単に作れて楽しかった」「もっとプログラミングを学んでいろいろなアプリを作ってみたい」などのコメントをもらいました。

高校2年 アドバンスコース 特別セミナー ~高大連携講座 東北大学・材料科学高等研究所 教授 水藤寛先生~

2月9日、アドバンスコース特別セミナーとして、東北大学・材料科学高等研究所 教授 水藤寛先生にご講演いただきました。

今回は来年度アドバンスコースを希望する1年生も同席し、「数学で人体を診る〜高校で習う数学から医療現場へ~」というテーマの下、真剣に講演に臨んでいました。また、これまではリモートによる講演でしたが、水藤先生のご協力もあり、従来の形で講演会を開催することができました。

アドバンスコースは理系生徒で構成されているので、数学への関心が高い生徒が多く、自分たちの知らない世界の数学に触れられたことはすばらしい学びの場であったと思います。高校数学までは、最後に必ず解を求められるように問題が作られていますが、いずれ答えがないものに挑戦していかなければならない時がくることを教えていただきました。そして、生徒たちにとって大きな衝撃となったのは、世の中の至る所に数学が使われ、難しい数式も高校数学が基盤となっているということです。

講義内容こそ難しさを感じたものの、多くの生徒が数学の必要性や重要性、おもしろさを知ったと感想を述べていました。

水藤先生には厳しい環境の中、来校してご講話いただき大変感謝しております。ありがとうございました。

科学講演会を実施しました

 2月9日(火)にSS探究の授業において、国立大学法人琉球大学の島嶼地域科学研究所の山極海嗣氏に「文科系学問における科学的な探索~文理・分野融合的に行う考古学・人類学的研究」の演題で講演をしていただきました。今回は、コロナウイルスの影響で本来なら本校にお招きして講演会をしていただくところ、沖縄よりZoomを使用してのオンライン講演会となりました。理数系の事業が充実していますが今回の講演会では、文系・理系の垣根を超えて知見を広める目的で設定しました。

 山極先生からは専門の考古学についての説明から、人類学の概論や研究分野において文系・理系双方の融合によって研究をすすめる重要性について話していただきました。その後、の疑応答にも丁寧に答えていただきました。参加した生徒からは「考古学は文系という考えがありましたが、分析では数学的な手伝い知識も必要であり、研究のために様々な分野の人の助けも必要だと感じた」「自分の信じる目的・目標をもって研究することの大切さをしり視野が広がる機会を持てた」「大学の先生の話を聞くこと自体が大きな刺激となった」といった感想が聞かれました。

山極先生、お忙しい大変ありがとうございました。