本校SSH関連行事・お知らせ

SSH

古川黎明SSHサイエンス研修 2019

 9月3日~4日,中学3年~高校2年生の合計20名を対象に,SSHサイエンス研修を行いました。

 1日目:港区白金台の東京大学医科学研究所で研修。附属病院がある研究所としては唯一現存する施設で,新しい紙幣になる北里柴三郎が設立した大日本私立衛生会附属伝染病研究所が始まり。その後,文部省(当時)の管理下に入ったことが原因で北里は退所。などなど,人間味のある逸話も紹介していただきました。ドイツの細菌学者ロベルト・コッホの三原則など病原体などに関するお話の後,たくさんの質問を浴びせる生徒に対し,担当の北村俊雄教授から思いがけずお褒めの言葉を頂きました。
 その後,小金井市のNICT-情報通信研究機構で,日本標準時を運用するセシウム時計,うるう秒,サイバーセキュリティー等に関する施設やVoiceTraの紹介,展示室にはDagikEarthも展示されていました。
 最後は風洞実験設備のあるJAXA調布航空宇宙センターで航空機に関する歴史や研究について紹介いただきました。実物のYS11のコクピット内の見学やフライトシュミレーター体験を行いました。

 2日目:立川市の統計数理研究所で,南和宏准教授のビッグデータに関する講話の後,スーパーコンピューター見学,その後極地研究所の南極・北極科学館の展示を見学。午後は,埼玉県和光市の理化学研究所(本部)で理化学研究所に関する解説と,施設見学。ニホニウム通りに埋め込まれている元素プレートをH~Nhまで辿ると迷わずたどり着けます。

 研修の詳細は,2月の課題研究発表会でポスター発表を行う予定です。

        

 

 

優秀賞受賞「第7回サイエンスメンタープログラム研究発表会」

 8月10日(土)多摩永山情報教育センターで開催された,第7回サイエンスメンタープログラム研究発表会で自然科学部高校3年生が参加・発表しました。「回折格子を用いた流星の分光観測」のテーマで観測・研究を続けた成果を口頭・ポオスターで発表し,優秀賞(15題の発表の中から4題)に選ばれました。

 サイエンスメンタープログラムは、中学生・高校生(メンティ)が自分自身で研究を進めていく過程で、大学教員などの専門家(メンター)の助言を受けることができるプログラムです。本校は,中・高自然科学部合同で取り組むことで,多くの流星を分光し,成果を上げることができました。今後も,継続して研究に取り組みます。

 

 

 

第4回福島第一廃炉国際フォーラム学生セッション

 8月2日(金)~4日(日),福島県楢葉町・富岡町で開催された「第4回福島第一廃炉国際フォーラム学生セッション」に福島県や東京都の高校生の皆さんおよび宮城県内SSH校の高校生の皆さんとともに本校の生徒2名が参加しました。今後30~40年という長きにわたる廃炉について,将来向き合うことになる今の高校生が,現在の廃炉作業の状況を視察したり,専門の方々から講義をいただいたりしながら理解を深めるとともに,立命館大学衣笠総合研究機構准教授の開沼博先生をファシリテータとするセッションをとおして,廃炉や地域の振興などの課題について意見交換しながら将来について考えました。セッションでは,グループごとにテーマを絞り込み,議論した内容をポスターでまとめ,口頭発表につなげました。この2泊3日は中身の濃い時間となりましたが,ここで学んだり考えたりしたことをどのように周りに波及させていくのか,参加者はまた新たな課題を意識したようです。

 

第49回彗星会議 in 大崎

第49回彗星会議が6月15日(土)~16日(日)に大崎生涯学習センターで開催され,中高自然科学部の生徒が参加し,研究発表を行いました。元仙台市天文台の小石川氏による招待講演,東北大学中村教授による彗星のダストに含まれるコンドリュールの解析から分かる太陽系形成の謎など,大変興味深い研究会となりました。

 次の世代に彗星の魅力を伝えるためにもそろそろ大彗星の出現に期待したいところですが,肉眼で見える大きな彗星の出現周期は平均するとおよそ10年強のとのことです。

  

 

 

JpGU日本惑星科学連合 高校生ポスターセッション 優秀賞受賞!

 5月26日(土)に幕張メッセ国際会議場・展示場で行われた,JpGU日本惑星科学連合高校生ポスターセッションで中・高自然科学部13名が以下3題(中9名,高4名)を発表しました。

 ・「回折格子を用いた流星の分光観測」

 ・「照度計を用いた湧水中のFe濃度計測法の開発および検証」

 ・「流星電波観測におけるHROとVORの比較検証」

 審査の結果,「回折格子を用いた流星の分光観測」が優秀賞に選ばれました。

  

   

 

追記 関連記事が日本科学協会のWEBサイトに掲載されました。

   内容はこちら(外部サイト)※新規ウィンドウで開きます。

高1・中3 大崎耕土研究 プロローグ講演会を開催しました。

 5月14日(火)6・7校時,高校1年生を対象にSS探究Ⅰの授業の一環として「大崎耕土研究プロローグ講演会」が開催されました。今年は中学3年生も大崎耕土研究に取り組むため,高校1年生241名と中学3年生105名がアリーナに集まって講演を聴きました。

 講師を務めていただいたのは大崎市産業経済部世界農業遺産推進課・自然共生担当の三宅源行先生です。

 今回の講演会は大崎耕土に関する興味関心を高めるとともに,自ら課題を見つけ出し,設定する姿勢を育成することをねらいとして行われました。

 「世界農業遺産と農業生物多様性」を演題に,世界農業遺産の視点から見た大崎耕土の姿に触れながら,大崎耕土の生物多様性の実態について詳しく講演をしていただきました。

 講演を聴いた生徒からは「マガンやアカトンボ等、私の周りではとても身近な生き物が、日本全体で見ると少なく、さらにそのほとんどが宮城県で見られると知り、とても驚きました」「今の大崎耕土の田んぼや水路の管理方法、残していくためにどんな取り組みをしているかを調べ、将来のために何ができるのかを考えていきたいと思います」など,多様な感想が寄せられました。

PCCSTサイエンスフェア 2017 2018/01/07~14

 2018年1月10日~11日,タイ・プリンセス・チュラポーン・カレッジ,サトゥン校で「PCCST(Princess Chulabhorn’s College,Satun Thailand)サイエンスフェア2017」が開催され,本校から高校2年生5名が参加しました。タイやマレーシア,インドネシアの計21校から約400名が参加し,それぞれの研究についての口頭・ポスター発表や様々なアクティビティーを通して交流を深めました。
 期間中には,PCCSTの高校の授業を受け,サトゥンの内陸水産研究開発センターやアンダマン海岸漁業研究開発センターで水生生物の保護や研究に関する説明を受けました。また,ソンクラー大学では化学の講義や実習を行うなど,科学を通して互いに交流を深めることができました。
 また,今回の訪問では,PCCSTの協力により,タイと日本の太陽の動きを比較するためPCCSTの敷地内にAll-Sky Camera(全天カメラ)を設置させて頂きました。
 全天カメラの画像はリアルタイムで宮城教育大学惑星科学研究室のWebサイトからアクセスすることができます。

  

  

  

  

サイエンスキャッスル東北大会2017

 12月17日(日)に岩手大学を会場に行われた,「中高生のための学会『サイエンスキャッスル東北大会2017』のポスター発表に,中学校自然科学部が参加しました。会場の様子はこちらの中学校のページをご覧ください。